しごと計算室

GUIDE / G08

GUIDE — 2026-09-06

単価交渉メールの書き方:契約更新前に送る文例と確認メモ

面談の依頼、希望額の提示、見送り後の確認。業務委託の単価を相談するときの3つの文例と、送信前にそろえる数字をまとめました。

1.まず相談の場を設けるメール

件名:次回契約更新に向けた条件相談のお願い

〇〇様。いつもお世話になっております。次回の契約更新に向けて、現在の担当範囲と契約条件について、一度ご相談の時間をいただけますでしょうか。契約開始時から変わった担当業務と直近の実績を整理して、お送りします。〇月〇日または〇月〇日のご都合はいかがでしょうか。

宛先は契約条件を相談できる相手に合わせます。エージェントを介している場合は、まず担当者へ確認します。更新日や回答期限は、自分の契約と相手の手続きに合わせて書き換えてください。

2.希望額を具体的に伝えるメール

件名:次回更新時の月額単価についてのご相談

〇〇様。次回更新にあたり、月額単価を現在の80万円から88万円へ見直すことをご相談したく、ご連絡しました。契約開始時の実装業務に加え、現在はレビューとリリース調整を担当しています。担当範囲の変化と直近の実績を添付のメモにまとめました。〇月からの適用を希望しています。予算や契約条件も含め、一度お話しできれば幸いです。

金額・担当範囲・時期は説明のための架空の例です。80万円から88万円への変更は10%増、差額は月8万円です。11か月稼働する想定なら差額は88万円、12か月なら96万円になります。この例は相場や推奨値上げ率を示すものではありません。

担当していない業務や測っていない成果は書きません。「責任が増えた」だけでなく、いつから何を担当し、どんな記録で説明できるかを添えると、相手が確認しやすくなります。

3.今回は難しいと言われた後の確認

ご検討ありがとうございます。今回は見直しが難しい旨、承知しました。次回の相談に向けて、再検討できる時期と、判断に必要な条件を確認させてください。また、現在の単価で継続する場合の担当範囲についても、認識をそろえられればと思います。

値上げが決まったような文面にはしません。再相談の時期、担当範囲、継続する条件について、相手の回答と自分の希望を分けてメモします。

送信前にそろえる5項目

① 現行額と希望額:税込・税抜、月額・時間額を混ぜず、同じ基準で比較します。

② 改定を希望する時期:更新日と、相談への回答を希望する日を確認します。

③ 担当範囲の変化:開始時と現在の業務を並べ、増えた作業や責任を事実で説明します。

④ 説明できる実績:自分が関わった範囲と確認できる記録を整理します。機密情報を無断で添付しないようにします。

⑤ 金額以外の条件:稼働時間、精算幅、担当範囲など、今回変えたい条件と維持したい条件を分けます。

相談した内容と、合意した内容を分けて残す

相談後は「提示額/相手の回答/合意額/適用開始日/次の確認日」を別々に記録します。希望を送っただけの段階では、合意額は未確定のままにします。

文例を一度使うだけなら、このページの内容を自分のメモへ書き換えて使えます。案件ごとの数字、担当範囲、相談文面、合意後の記録をまとめて保存したい場合は、下の実務キットも利用できます。文例は当サイトのオリジナルで、契約成立や報酬改定を保証するものではありません。